台北の人気観光スポットである中正紀念堂。
台湾好きの方なら、一度は訪れたことのある場所ではないでしょうか。

中正紀念堂には蒋介石元総統の銅像があり、その周囲で立哨する儀仗兵の交代式が有名でしたが、政府の方針に基づき、2024年7月からパフォーマンスの形式が変更されています。

今回は、その新形式のパフォーマンスの様子をご紹介します。

中正紀念堂とは

中正紀念堂の概要は下記のとおりです。

中正記念堂は国民党の蒋介石氏を顕彰するのを目的に建てられた施設で、1980年に完成した。観光名所としても知られ、銅像ホールで立哨の任務に当たる衛兵の微動だにしない姿や交代のパフォーマンスは、観光客を引き付ける名物ともなっていた。

中正記念堂の儀仗隊、銅像ホールでの立哨取りやめ 15日から 屋外行進に変更/台湾 – フォーカス台湾 (focustaiwan.tw)

これまでは、この衛兵の交代式が中正紀念堂の1つの目玉で、交代式の時間になると多くの観光客が集まり、その姿を写真に収めていました。

変更前のパフォーマンスは、蒋介石元総統の銅像がある紀念堂の内部で行われていた。

なぜ交代式に変化が?

パフォーマンスの変化には、現在台湾の与党である民主進歩党が進める取り組みが関係しています。

詳細は割愛しますが、この蔣介石氏は権威主義体制下で多くの人を投獄、処刑するなど、政治的弾圧を行っていた時代がありました。

中正紀念堂は、そんな蔣介石氏を顕彰している施設。

彼の評価は良し悪しがありますが、やはり「権威主義」の象徴であるという点から、中正紀念堂の見直しが進められています。

その一環として、蔣介石氏の銅像前で行われていた儀仗兵の立哨と交代式は、2024年7月14日をもって廃止されることになりました。

新しいパフォーマンスはどのように行われる?

変更後のパフォーマンスは、蔣介石が顕彰されている紀念堂の下で実施されます。

新形式のパフォーマンスが行われるのは紀念堂の下

時間になると、3人1組になった儀仗隊が左右から行進して登場。

中央でパフォーマンスを行い、終了後はそのまま行進して退場します。

約5分のパフォーマンスでした。

最後に

パフォーマンスは毎日9:00~17:00の毎時ちょうどに行われ、雨天時は実施されないようです。

詳しくは下記記事をご覧ください。
※記事ではパフォーマンスは約15分とありますが、実際には5分ほどで終了しました。

▼参考
中正記念堂の儀仗隊、銅像ホールでの立哨取りやめ 15日から 屋外行進に変更/台湾 – フォーカス台湾 (focustaiwan.tw)

スポット情報

住所:台北市中正區中山南路21號
営業時間:紀念堂は9:00~18:00(パフォーマンスは9:00~17:00の毎時ちょうどに実施)
定休日:旧暦の大晦日、春節、二二八平和記念日など
アクセス:淡水信義線松山新店線「中正紀念堂駅」5号出口から徒歩約5分
URL:National Chiang Kai-shek Memorial Hall-観覧 (cksmh.gov.tw)

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